KOTORIと××× 
                          U   
                           
                          「やめないでください」 
                          逆レイプされたのに、ぼけたこと言って。 
                          KOTORI。イケメンで頭良くて性格もよくて、いいとこのお坊ちゃま。 
                          結局、バイトは続けてる。 
                          同じような仕事はあるといえば、あるんだけど。 
                        あの後も、相変わらずKOTORIは俺に話しかけてくる。 
                          俺としたことは……なかったことになってるのか? 
                          「一時の気の迷い」ってことで済んでるのか? 
                           
                          「飲み会に誘われたんですけど」 
                          俺も来ないかって? 
                          「やだよ、会社のヒトとなんか」 
                          なんでわざわざ。 
                          「バイトで行くの、ぼくだけなんで、気まずくて」 
                        「ありがとうございます。来てくれて」 
                          足元が掘りごたつ風になってる居酒屋。 
                          隣に座ったKOTORI。うれしそう。付き合って来たけど、まずい酒だ。 
                          向かいに座った事務所の女子社員たちがKOTORIをちらちら見てる。 
                          「KOTORIくん、ビールおかわりね」 
                          事務所の女子社員のひとり、お局ってあだ名の年増が流し目して、 
                          少し残ってるKOTORIのグラスを掴んで飲んだ。 
                          「いえ、あまり強くないので」 
                          おかわり、勝手に注文してる。 
                          今年二十八とかいってたけど、 
                          事務所じゃあ、パートのおばちゃんたち除くと一番年上だ。 
                          かっこいいバイトが入ると、食ってるらしい。 
                          「KOTORI、もてもてだろ、彼女、何人もいるんじゃないのか」 
                          電算室の主任。三十そこそこで、腹出てるし、髪やばいし。 
                          「いえ、そんな……いません」 
                          えー、ほんとーって、黄色い声。 
                          お局の目がぎらっと光った。狙ってるな。 
                          ねーよ、ばばあ。 
                          しつこくほんとかどうか、突っ込まれてる。 
                          なに言われても、いやな顔ひとつしないでニコニコしてる、いいやつ。 
                          いや、女に騒がれて、まんざらでもないのか、もしかして。 
                          「えっ……」 
                          KOTORIが驚いて、下を見た。 
                        KOTORIのチノパンのジッパー降ろして、ふにゃチンを出して、扱き出した。 
                          薄暗い中だから、のぞきこまければわからない。 
                          「うっ……」 
                          ビールにむせたようになって、口元を押さえてる。 
                          「どうしたの」 
                          お局が気、つかって、ハンカチを出した。 
                          点数稼ぎだな。 
                          「いえ……少しのみすぎた……みたい……です」 
                          なんだよ、硬くなってきたじゃん……。 
                          「MAFUYUさん……や、めてく……」 
                          小さな、小さな声。いやなら、手で払いのけろよ。 
                          それもしないで、硬くしやがって。  
                          我慢汁染み出てきて、気分出してる。 
                          ぐぢゅぐぢゅ、周りに聞こるかも。 
                          KOTORIのやつ、はああってため息つきながら、 
                          されるままになってる。 
                          わざと、箸落とした。 
                          「あ、ごめん」 
                          取るふりして、KOTORIのまたぐらに顔伏せて……。 
                          「あっ!」 
                          くわえちゃった。 
                          KOTORI、真っ赤な顔してぶるぶる震えてる。 
                          ぐじゅぐじゅ、吸い上げる。 
                          おいしい、先は広がってないけど、 
                          長くて、喉の奥とか、感じるとこにすぐに当たる。 
                          「MAFUYUくん、箸、新しいの、あるわよ、どうせ、もう使えないでしょうに」 
                          お局がなんか言ってる。 
                          「うっふむぅ……」 
                          チンポ、しごきたい。 
                          「あっ……ちょっ…と……」 
                          KOTORIが肩を叩いた。 
                          顔上げると、お局が箸を差し出していた。 
                          「どーも」 
                          一応頭下げて、KOTORIの我慢汁がべっとりついた手で受け取った。 
                        お局が二次会、カラオケと言い出した。 
                          事務所の女たち、電算室の主任、男社員がいくぞーとテンション上げてる。 
                          「KOTORIくん、行くわよね」 
                          俺は誘われない。 
                          「じゃ、おさきです」 
                          「あ、おつかれ」 
                          男社員が手を上げた。 
                          KOTORIがちらっとこっち見やがった。 
                          こっち見んな。 
                          お局に「お持ち帰り」されちゃえ。 
                          俺は、さっさと駅に向かって、階段上がった。 
                          「待ってください、MAFUYUさん」 
                          後ろから声掛けられて、足止めた。 
                          「なんだよ、カラオケ行くんじゃないのかよ」 
                          「明日大学あるからって断りました」 
                          並ぶと、こいつ、意外にでかいんだな。俺よりずっと背が高い。 
                          「ぼくのアパート、近いんです」 
                          だからなんだよ。 
                          「寄っていってください」 
                          頭振った。 
                          「明日早いんだ」 
                          マイホに新台入る。整理券もらわないと。 
                          階段上りかけると、手を握られた。 
                          目うるうるして見上げてきた。 
                          「あんなことされて……せつないんです」 
                          ドキッ。なんだ、なんでこんなに……ドキドキするんだ。 
                          「続き……してください」 
                        こぎれいなワンルームマンションってやつ。 
                          アパートって感じじゃない。 
                          学生の一人住まいにしては、かなり家賃高そう。 
                          整理整頓された清潔な部屋。 
                          ほんとにこいつ、なにもかも清潔、キレイ。 
                          ふたりで、マッパになった。 
                          ベッドに腰掛けたKOTORIの長いチンポをしゃぶりだす。 
                          じゅぶぅじゅぶぅ。 
                          わざとやらしい音立てて、喉の奥まで吸い込むようにする。 
                          「ああっ……MAFUYUさ…ん…いっいいっ」 
                          「ホモじゃないくせに、男の俺にしゃぶられて……こんなにガッチガッチにして」 
                          ふざけんなよと怒ると、真っ赤な顔してぶるぶるした。 
                          「ごめんなさ……い、MAFUYUさんの口、きもちよくて……」 
                          身体折ってごめんなさいって何度も言ってる。 
                          ほんと、なんであやまるのか、わかんないよ。 
                          「AYANAさん……だっけ? おまえをお持ち帰りしたかったみたいじゃん」 
                          女とおまんこできたじゃんか。 
                          「でも……こんな……せつなくしたの、MAFUYUさんだし」 
                          そりゃあ、男でも気持ちよくなれるなら、男のほうが面倒なくていいだろうけど。 
                          どうせ、そんだけのことだろうけど。 
                          ああ、口マンコ、感じてきちゃったよ。 
                          自分のチンポ、シコシコしてると、ケツ穴もいじりたくなってくる。 
                          指突っ込んでると、KOTORIが腰の辺りを撫でてきた。 
                          「MAFUYUさん、お尻、せつないんですね……」 
                          せつない……とか、そんなんじゃねぇよ! 
                          チンポ、突っ込んでスボスボしてほしいだけだよっ! 
                          ベッドの縁にうつぶせにされた。 
                          「なにすんだよ」 
                          尻の山を広げてる。 
                          「ヒクヒクしてます……なんか、赤くなってて……」 
                          見られてる、まじまじ。 
                          恥ずかしいのか、俺。 
                          いろんなやつにやられまくって, 
                          精液便所にされてる穴。 
                          臭くてやらしい穴。 
                          見られて、恥ずかしいのか。 
                          今さらじゃん、なんでなんだ? 
                          指が入ってきた。 
                          「ひやぁっ」 
                          冷たい。ローションだ。ゆっくり、ぐじゅぐじゅって広げてる。 
                          「そんなん……いっ」 
                          指、二本になった。 
                          「この前は、いきなり入れてしまって、痛かったでしょう」 
                          指、二本、上下に動かしたり、回したり、開いたりして、穴をほぐしてる。 
                          「ネットで調べたんです、アナルセックスのこと」 
                          はあ?なに、調べたって、それって、また俺とやろうと思ってたってこと? 
                          「今日は、ちゃんとほぐしますから」 
                          ぐにゅぐにゅってやらしい音。 
                          KOTORIの指が奥まで入ってきてる! 
                          「MAFUYUさんの中、ぐにゅぐにゅしてて……すごくいい…いいです」 
                          俺のケツマンコ、KOTORIの指で犯されてる! 
                          「あっ、あああっん!」 
                          だめっ、そこは! 
                          「ここが感じるんですね」 
                          うわっ、そこ、そこっ! 
                          チンポ、ピクピクッしちゃうよっ! 
                          「MAFUYUさ…ん、かわいいで……す」 
                          また言った! おまえ、目おかしいよっ! 
                          おまえのがかわいいじゃんかっ! 
                          「ぼくの、入れていいですか」 
                          「いちいち聞くなっ! 好きなように、突っ込めよっ!」 
                          KOTORIの長いチンポが!  
                          なんかひやっとしたのがついてて、ずううっと奥まで入ってきたぁ! 
                          もうわかんない、気持ちよくてわかんないっ!  
                          「いいっ、いいよぅ、チンポゥ、チンポゥ!」 
                          「ぼくも…いいです、とっても、気持ちいいですっ!」 
                          ずちゅっずちゅっ、KOTORIのチンポが奥かき混ぜてる! 
                          いいとこ、ずりゅずりゅこする、だめだ、俺、もう、もう! 
                          「もう、もう出ちゃうよっ! 出ちゃうよぅ!」 
                          飛んじゃうぅぅぅっ! 
                          「出してください、ぼくも、出そうですっ……」 
                          びゅうううっ! 
                          出たよぅ、出た、たくさん、出たあぁぁっ。 
                          尻の奥のほうに、KOTORIのセーエキが広がった。 
                        「大丈夫ですか」 
                          便所の扉叩かれた。 
                          「大丈夫だよ、ほっとけよ」 
                          長いチンポでかき回されて、奥にセーエキ出されたから、 
                          腹がやばくて、便所にあわてて駆け込んだ。 
                          なんとか、間に合って、おキレイな部屋を汚さずに済んだ。 
                          「シャワー浴びましょう」 
                          いいっていうのに、バスルームに押し込まれた。 
                          KOTORIが手のひらで泡立てた、せっけんの香りのボディーソープ。 
                          いやだっていうのに、俺の身体洗い始めた。 
                          うれしそうだし、どういう神経してるんだか。 
                          それにしても……。 
                          このボディーソープのにおいなのかな、KOTORIのにおい。 
                          でも、セーエキのにおいは……。 
                          やっぱ、オス臭い。 
                          「もう、電車ないじゃんか」 
                          夜中だ。しゃーない、駅前にネカフェあったよな。 
                          「泊まっていってください」 
                          なんか、気まずいけど、 
                          ネカフェ代節約できるから、いいか。 
                          客用の布団はないって。 
                          しかたなく、ベッドにふたりで横になる。 
                          KOTORIが背中から抱きついてきた。 
                          「よせよ、気持ち悪りぃよ」 
                          なに考えてるんだ、こいつ。 
                          ノンケのくせに。 
                          「でも、狭いから」 
                          理由になってねー。 
                          背中からふわっ。せっけんのにおい。 
                          キレイな部屋。 
                          よくわからない、こいつ。 
                          ああ、もう、明日考えよう、眠いし。 
                          「おやすみなさい、MAFUYUさん」 
                          俺はたぶん、もう眠ってた。 
                        (END) 
                         
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